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■発足会が開催され、今後の活動について協議されました

全体会議
磯崎理事長挨拶

 平成26年1月19日(日)18時、水戸プラザホテル・メロディールームに於いてNPO法人日露友好親善協会の発足会が行われました。参加したのは理事長の磯崎久喜雄茨城県議会議員をはじめ理事・発起人など22名。先崎光茨城県議会議員の司会進行のもと、協会の活動などをテーマに活発な意見が交わされ、日露両国の友好親善と相互理解が深まることを目的に活動することが全員一致で確認されました。
 尚、磯崎理事長の挨拶は以下の内容でした。「本日は協会の発足にあたり、多くの方々にお集まりいただきまして誠にありがとうございます。北方四島は日本人のアイデンティティーとルーツがあります。しかし、「返還!」の要求を繰り返すだけでは、解決はさらに遠のいてしまうように感じます。今、日本とロシア両国の間に最も不足しているのは、互いの信頼感です。この信頼を構築することこそが、一見遠回りのように見えても、両国がお互いを理解しあい、結果として返還への近道になるのではないでしょうか。その事は、前回ロシアを訪れた際にアレクサンドル・パノフ元駐日大使からもご指摘をいただきました。私たちの協会も昨年11月ようやく認可がおりました。かくなる上は、初期の目的に沿って活動を進めていきたいと思います.安倍首相が強調する〝日本を取り戻す〟のスローガンは北方四島も然りです。社会的に意義のある活動を押し進めて行こうではありませんか」
 上記の発足会について、茨城新聞が1月30日の朝刊(19面)で取り上げていま
す。

■ロシア化進む北方領土の現実

 昨年9月に、山梨県北方領土返還運動県民会議の常任理事として国後島と色丹島を「ビザなし交流」で訪問しました。訪問は今回で4回目ですが、国後島は北海道東方沖地震(1994年)の被害救援で訪問して以来18年ぶり、色丹島は8年ぶりでした。
 国後島・古釜布の街は震災から立ち直り、保育園が新築され、子育て世代の住民の姿が目に付きました。空港も大規模に拡張され、2400㍍の滑走路を備える本格的な施設となりました。街のメーン通りも舗装され、以前は絵に描いた餅だった「クリル発展計画」が着実に実行されるなど、ロシアの本気度が見て取れました。立ち寄った街の商店にも商品があふれていたのが印象的でした。
  色丹島の港は、コンクリート製の立派な港湾施設に変貌。震災後に住民の3分の1が島外へと避難してしまった島も今や若い世代の住民が増え、立派な保育園や学校が建てられていました。日本の人道支援で建設された発電所は10年以上、故障せずに電力を送り続け、島民に感謝されています。一方で、学校や保育園には、プーチン大統領、メドベージェフ首相の写真が飾られ、発展計画が住民意識に変化を及ぼしていることを感じさせられました。
  これら2島を含む北方領土は今もロシアの実効支配が続いていますが、日ソ共同宣言(1956年)で平和条約締結の暁には返還が約束されている色丹島の住民意識には変化が見てとれました。それは「早く日本に帰属したい」から「いずれ日本に返さなければならない日が来る」と言う村長の言葉に集約されていました。
  北方領土問題の解決は容易ではありませんが、プーチン大統領の再登場は返還運動関係者の間ではおおむね歓迎されていました。解決には強いリーダーシップが必要だからです。しかしわが国は1年ごとに首相が代わり、腰を据えた領土交渉ができない状況が続いていました。そういって意味でも安倍政権へ大きな期待が寄せられています。
  領土問題での「引き分け、始め」と言うプーチン大統領の呼び掛けは、何を意味するのだったのでしょうか。ソ連崩壊後、ロシアの提案は「4島返還」ではなく、「2島返還、2島継続協議」と受け取れます。「引き分け」とは何か。いずれにしろ、わが国に求められるものは、政治の安定としっかりした対ロシア戦略、さらには強固な日米同盟ではないでしょうか。
  同じことが対中国、対韓国にも当てはまります。第2次世界大戦後のアジアの秩序ある枠組みは、サンフランシスコ講和条約(1951年)に基づいています。この条約で放棄を求められなかった土地が日本の領土であるなら、北方領土は言うに及ばず、尖閣諸島も竹島も日本の領土に違いありません。
  わが国が「法と正義」に基づいて、領土交渉を継続するのは当然のことと思います。日ロ間でも久々に首脳会談など本格的な領土交渉が始まりそうです。期待を込めて推移を見守りたいと思います。
  1992年以来続くビザなし交流は、マンネリ化した面があるとはいえ、一方で住民との相互交流・相互理解を確実に深化させています。昨夏、私は北方領土青少年現地視察事業として山梨県の小中高生14人を連れ、知床半島や根室側から北方領土を視察しました。間近に国後島を見た子どもたちは、その近さに歓声を上げ、元島民の迫真の話に感動していました。洋上視察ではこれ以上進めない中間線(国境線)を肌で感じてもらい、この運動も若い世代に引き継ぐ必要性を痛感しました。
  私たちにできることは何でしょうか。領土交渉が停滞する過程で「2島先行返還」「3島返還」「面積等分論」などの意見が交わされ、ロシアに誤ったメッセージを送ることになったことは事実です。この反省から「4島一括返還」を堅持し、国民世論を盛り上げるための意識啓発と両国の友好親善を粘り強く行っていくことではないでしょうか。

NPO 法人日露友好親善協会役員 山田一功

青少年視察事業(納沙布) 青少年視察事業(野付半島) 青少年視察事業(根室市役所)
4島訪問事
(海岸のゴミ拾いを終えて)
4島訪問事業
(シャコタンでのゴミ拾い)
4島訪問視察事業
(国後のレストランにて)
4島訪問視察事業
(色丹島の発電所)
4島訪問視察事業(商店には商品が溢れ…、国後島にて) 4島訪問視察事業
(シャコタン墓地)
山田一功 プロフィール 
山梨県議会議員、税理士、北方領土返還要求運動山梨県民会議常任理事。
昭和34 年山梨県生まれ。法政大法学部卒。